世界標準のバレンタインデーは、男性から女性に花を贈るらしいけど、実際のところはどんな感じなんだろうか?そこで、どんな風にどんなお花を贈っているのか、現在日本に在住してる外国人にインタビュー!
バレンタインデーのリアル花贈りの様子を教えてもらいました。
フランスのバレンタインデーは、花屋さんは朝から晩まで大忙しだよ。
夜遅くまで営業していて、駆け込んでくる男性を助けてるんだ(笑)。
なぜならフランスでは、男性はその日、最低でもバラ1本は用意していないと
愛する女性が不機嫌になって大変なことになるんだ。
フランスの女性は怖いからねぇ~。
僕の国フランスでは、バレンタインデーは女性から男性にはプレゼントは贈りません。
もちろんチョコレートも贈らない。
バレンタインデーは、男性が愛する女性に花を贈る日。
小さい頃からそう教えられるから、子供の頃は愛するママに花を贈るんだ。
そして大きくなったら、愛する人に花を贈る。
やっぱり一番ポピュラーなのは赤いバラ。
赤いバラ="深く"愛してるっていう意味。白いバラだとちょっと軽い感じ?!
花を贈り慣れている男性は、部屋に飾ると暗くなる赤のバラより、
インテリアに合うピンクのバラを選んだりするよ。パリでは濃いピンクのバラも人気。
1本、3本、10本・・・50本って感じで予算によってボリュームも変わる感じ。
1本のバラは、セロハンでラッピングされているか、むき出しでリボンだけの場合もあるよ。
わざわざ箱に入れたりしない。長いまま、そのまんまな感じ。カードも添えたりしない。
1本じゃカッコ悪い?そんなこと全然ないよ。
手ぶらより、とにかく1本でもいいからあった方がいいんだ。気持ちだからね。
若い人たちだったら、デートの最初にさっと渡して、
感じのいいレストランで食事して、あとはおまかせ・・・!っていうパターンかな。
大人の男性には50本のバラの花束も人気だよ。
ぐわっと豪華。やっぱりそのぐらいバラがあるときれいだよね。
花にプラスして何かプレゼントする場合は、香りのするもの・・・香水が多いかな。
バレンタインデーには、女性にチョコレートはあまり贈らないよ。
「太るからイヤ~」とか言われたらショックでしょ、リスクが高いんだ。
自分の家で彼女や奥さんをもてなす男性も多いよ。
そういう場合は、女性よりも先に帰宅して、
テーブルに1本のバラを飾って、ディナーをがんばって用意したりするんだ。
僕のお客さまで印象的だったのは、
バスタブいっぱいに赤いバラを活けておいて
帰ってきた恋人をバスルームに連れて行って驚かせたりね!
女性を喜ばせたくて、演出にこだわる男性も多いんだ。
とにかく女性に尽くすって感じ・・・うらやましいでしょ?(笑)
でもね、意外かもしれないけど、
フランス人の男性も花屋さんに入るのは苦手なんだ。
男性が花を買うのがちょっと恥ずかしいのは、万国共通じゃないかなあ。
花屋さんで待たされるのが嫌だから、
5分でも待たされそうだと他の花屋さんに行っちゃう。
だから花屋さんは、すぐに買って持って帰ってもらえるように
あらかじめたくさん作っておくんだ。
ちなみにバラが売り切れちゃうと、みんな他のお花を買っていく。
バレンタインデーは、どんな花でもよいから
女性に「花をあげること」が重要なんだ。バラじゃなくても怒られないよ。
年が明けると、パリの街中の花屋さんにバレンタインのポスターが並んで
バレンタインムードになるよ。毎年恒例の風景なんだ。
でも男性は皆、当日あわてて仕事帰りに買いにくるけどね。
僕はどうしてるかって??
もちろんバレンタインには大切な女性にバラを贈ってるよ。
僕は甘いものが大好きだから、日本式にかならずチョコレートもらうけどね(笑)
(取材・文: N.OGAWA)